人間にだけふくらはぎがある理由

人間にだけふくらはぎがある理由

ふくらはぎは、心臓から最も離れたところでポンプの役割を行っている器官です。犬や猫などの4つ足動物には、筋肉の盛り上がったふくらはぎはありません。ふくらはぎとは、直立歩行する人間だけに備えられた器官でもあるのです。人間は二本足で立ち、歩くことで、より重力の影響を強く受けることになりました。その結果、心臓の負担が増大されて、血液を円滑に循環させるための第2の心臓が必要になり、心臓から最も離れたところに強靭な筋肉を集め、ふくらはぎという器官が作られたのです。これらの筋肉が元気に収縮・弛緩を繰り返し、静脈血を押し上げていくことで、はじめて人間の血液循環は成立することになるわけです。

(「万病に効くふくらはぎマッサージ」より抜粋)